Day7 金沢-津幡 13㎞
**
地図**
計画がたったところでコロナが拡大して延期ということを3度繰り返した結果、北陸道の前半を歩いてから1年以上になってしまった。その間、ほとんど出歩いてもないので体力が落ちている可能性が高いが、仕方なし。足慣らしの意味を込め、初日は短い距離だ。とはいえ始発列車に乗って、新幹線と特急を乗り継いでも金沢駅到着は14時を過ぎてしまう。前回歩き終えた近江町市場近くのホテルにチェックインし、徒歩旅を再開させたのは15時前である。
金沢の中心部は17世紀に完成した街並みが400年以上戦渦に遭うこともなく残されており、伝統家屋がたくさん残る。博労町に残る寿屋は江戸末期の典型的な町家である。
尾張町は藩主前田利家の出身地である尾張から来た商人が集まっていた地区で、今も古い伝統的な商家が数多く並んでいる。
国道159号から左折し、方向を北に変える交差点に、金沢城惣構(そうがまえ)跡がある。惣構は、城下町を囲い込んだ堀や、堀の城側に土を盛り上げて造った土居(どい)などの防御施設のことである。金沢城下町には、慶長4年(1599年)に造られた「内惣構」と慶長15年(1610年)に造られた「外惣構」が二重に巡っている。ここに残るのは東内惣構跡である。
浅野川大橋を渡るとひがし茶屋街のそばを通る。金沢でもっとも人気のスポットとも呼べる場所だ。茶屋街は芸者遊びができる場所で、芸者さんが着物姿で歩いていたりする。修学旅行生も多く、コロナの影響を感じさせない人出である。
金沢の街は何度も来ているし、数年前にゆっくり観光しているので今回はほぼ素通りで先に進む。ひがし茶屋街を過ぎると観光客の姿はなくなるが、伝統家屋はまだまだ続く。春日町のあたりで旧道は国道から離れ、歩きやすくなる。まだまだ伝統家屋は続く。写真は江戸時代後期の建物とされる坂戸米穀店だ。
石川県指定史跡となっている松並木の旧金沢下口往還は往時の雰囲気を残す貴重な場所だ。
ここから先は特に街道の雰囲気もないままに津幡宿を目指す。やはり運動不足でたいして歩いていないのに足が痛くなってきて、明日以降が思いやられる。日没は予想以上に早く、17時には真っ暗で、初日からナイトウォークとなってしまった。ゴールは津幡宿の入り口近くにある津幡駅で、18時過ぎだった。
今日は列車で金沢に戻り、明日ここから再スタートとする。
本日の距離 13km
北陸道の合計距離 215km