徒歩旅

Day6 松任-野々市-金沢 14㎞

**地図**
 今日中に家に帰るために、今日は遅くとも13時の列車に乗らねばならない。時間を気にしながらギリギリまで歩きたくはないので、本日は14キロ先の金沢で終了することにする。朝食を部屋でとり、歩き始めたのは6時50分。時間に余裕があると思っていたらいつもよりも遅くなってしまった。
 昨日は暗くてよく見えなかったが、創建717年という由緒ある松任金剣宮の横を通って、JRの踏切を超える。
20/10/18 06:54:26
 福井と同様に、城跡を通るかと遠回りの街道にするかの2者択一となるが、城跡には向かわず街道筋を歩く。せっかくなのでどこかに立ち寄ろうと、聖興寺に立ち寄った。本堂は、明治二十四年に焼失し、その後再建されたもの。鐘楼堂は消失を免れており、1648年に建てられたものだ。
20/10/18 07:00:50
 1時間半ほど歩いて、野々市市の中心部である野々市宿に到着する。野々市市郷土博物館となっている旧魚住家住宅は、1850年頃に現在の白山市に建てられたものを1900年にこの地に移設したもの。ここで一休み。
 再出発してすぐあったのが、重要文化財に指定されている喜多家で、江戸時代後期の建物だ。現在は喜多記念館という博物館になり公開されているが、通過したのは開館時間前。
20/10/18 08:26:22
 本町で左折する。高梁川を渡った先にあるセブンイレブンで休息。順調に進んでいるので、予定よりも先に進もうかなどと考え、休憩時に先の地図ばかり見ていたのが、間違いのもと。再出発した時に方向を間違えてしまった。当分コンビニはないはずなのに、5分ほど進んだだけでまたコンビニがある。立ち止まって、地図をチェック。間違いが分かったので戻ろうかと思ったが、住宅地で街道にこだわってもなにもない気がし、しばらく街道と平行に進み、その後街道筋に戻った。
 金沢城下の町地と外の郡方の境界を示すために、道の両側に松が植えられ、その辺りが「上口の松門」と呼ばれた。今は住宅地だが、狭い神社の境内に巨大な松があり、目立っている。
20/10/18 09:32:40
 金沢は何度か来ており、5年くらい前には3連泊してじっくり観光している。観光客の姿が目立ちだしたなと思ったら、歩いた記憶がある場所にやってきた。懐かしいなと思って歩いていたが、見覚えのない特異な屋根があり、目が釘付けになる。「板葺き石置き屋根」の町家だ。以前は金沢に多かったスタイルだそうだが、復元されたものを除けば金沢で最後の一軒となったのが、この森紙店である。50年くらい前に読んだ漫画「あしたのジョー」のドヤ街の屋根がこんな感じだった記憶がふと蘇る。韓国の博物館でも見たことがあるが、こんな家が今も残っているとは思わず、驚いた。
20/10/18 09:43:58
 犀川大橋を渡ると金沢の中心部となる。Gotoトラベルのおかげか、5年前に来た時と同じくらい賑わっている。当然ながら皆さんマスクを付けて歩いている。ここまで店に入る時にしかマスクを付けなかった私だが、流石にここでは歩きながらマスクを付けた。
20/10/18 09:48:14
 近江町市場の前で街道筋を離れる。ゴールの金沢駅までここから一キロ弱。予定よりも時間が早いが、欲張らずに駅に向かう。10時20分、金沢駅にゴールイン。
20/10/18 10:23:38
 とりあえず、今回はここまで。北陸道のゴール高田まではあと約240キロである。ここまでは約200キロなので、後半の方が距離は長い。次はいつ来れることやら。雪を考えると、来春以降かな。
本日の距離 14km
北陸道の合計距離 202km