Day15 細畑駅-加納宿-河渡宿-美江寺宿-赤坂宿 26km
前日の寝不足のせいで車中泊でも熟睡。起きたのはすっかり明るくなってからとなってしまった。車で細畑駅に戻り歩き始めたのは7時である。歩き出してすぐにやばいと思うほどの足の痛みが。いつもなら一晩である程度回復するが、昨日の最後よりもひどい痛みだ。びっこを引くような歩き方になってしまい苦しい。足が温まっていない状態で出だしが不調の時はあるが、それとは違う気がする。ここで止めるほどではないので、様子見のつもりでゆっくりと歩く。
細畑近辺は古い家並みが続き、暗くなって無理しないで良かった。屋根に載せたこのような看板は他であまり見た記憶がない。
住宅街に残る一里塚。
ゆっくり歩いて30分ほどで加納宿に到着。新しい街並みだが歴史ある建物も散見される。写真は大正15年竣工の旧加納町役場。当時の最先端技術を駆使した耐震耐火構造の建物だったという。
加納宿を抜けると長良川を渡る。都会に流れる川とは思えない水の澄み様だ。昨夜はこの少し上流の河川敷で車中泊をしている。車中泊の場所を決めていたので日没後も加納宿まで進んでおきたかったのだが、車での往復は徒歩に比べると無に等しいくらい楽だった。
長良川を渡ったところの土手道で妻と合流し、朝食。今日は寝不足じゃないのでさっさと歩き始めたかったが、足の痛みがひどくどうしようもないので、また車でのんびりしてしまった。土手を下ると河渡(ごうど)宿。しかしここは太平洋戦争時の消失や河川改修で景色は一変し、古いものは残っていない。
休んでも足の痛みは増しており、歩みは本当に遅くなってきた。さっそうと歩く年配の人にさっと抜かされて情けなくなってくる。
次の美江寺宿も古い建物はあまり残っていないが、河渡宿とは違って趣きは残っている。
揖斐川を渡った先に小簾紅園(おずこうえん)がある。江戸期の揖斐川はこのほとりを通っていて、ここに渡しがあったのだが、大正14年に河川の改修工事で流路が変わったのだという。しかし、岐阜県に入って読み難い地名が増えた。この地名はさすがに読めない。
小簾紅園で待ち合わせ、車で大垣市まで行き、昼食は焼き肉。足の痛みが増すばかりなので今日は温泉療養をしようと食べながら近くの温泉を探す。4日間でゴールするのはほぼ不可能になるが、今の足の状態では歩けない。午後は2時間ほどで終え、温泉に行くことに決めた。
元の公園に戻り、歩きを再開。この辺りは伊吹おろしの風を正面からまともに受けるので平地なのにきつい。木の枝のつき方も風に影響されている。
赤坂宿到着。ここは河港があり、港町として栄えたそう。写真は旧港跡。
古い家並みが残り、街の雰囲気も良い。東海道本線や国道21号から少しずれているので、開発圧力が少なかったのだろう。
赤坂宿を出た辺りにある昼飯大塚(ひるいおおつか)古墳は東海地方最大級の前方後円墳。ここで妻と待ち合わせ。すぐ先のJR高架下で本日の徒歩旅終了。ここから車で池田温泉に向かった。
本日の距離 26km
中山道の合計距離 441 + 26 = 467km