徒歩旅

Day13 三谷-吉備大臣宮-川辺-板倉-岡山 33km

**地図**
 冬の間休んでいた徒歩旅を再開。今日も出発は早朝6時台である。前回は日が暮れてから三谷に入っていたので、再開する場所にあまり見覚えはなし。
17/03/02 06:41:14
 20分ほどして、吉備大臣宮への分岐に出る。ここで10数年前にママチャリでこの道を走った記憶がよみがえった。現在の吉備大臣宮にも見覚えはあったが、その奥にある吉備真備(きびのまきび)の像で完全に思い出す。
17/03/02 07:06:00
 吉備真備は遣唐使として中国に渡り、日本に様々なものを持ち帰り紹介した人物だ。しかし、ここの案内板ではやたら囲碁を日本に紹介した人物であることを強調している。前回来た時に歴史上の人物として知っていた遣唐使である吉備真備と囲碁の祖という知らなかった面の違いに違和感を覚え、後で調べた。今ならその場でスマホを使って確認できるななどと、前回の記憶をたどるのも一興だ。
17/03/02 07:06:28
 旧街道は、国道486号と合流したり、離れたりを繰り返す。備中呉妹(びっちゅうくれせ)駅近くのセブンイレブンでカップ麺の朝食をとる。
 真備図書館の建物は、非常に立派で遠くから目立っている。なぜこんな田舎町に巨大図書館があるのだと思い、少しだけ山陽道から逸れ、図書館前に行く。入り口には、倉敷市立の文字が輝いていた。天文台やふれあいセンターも併設されている。前回来た時は吉備郡真備町だったが、2005年に倉敷市に編入されていたのだ。倉敷市民の訪れる図書館としてならこの規模も納得できる。
17/03/02 08:56:12
 高梁川の手前に、川辺宿がある。江戸時代には大きな宿場町だったそうだが、今はほとんど何も残っていない。看板しか写真に撮るものがないなと思いつつ進んで行くと、宿のはずれ、川のすぐ近くに数軒古い屋敷が残っていた。
17/03/02 09:27:02
17/03/02 09:31:56
 高梁川の河原は川辺ふれあい広場として整備されている。昔の渡し場近辺のベンチでしばし休憩。
17/03/02 09:49:16
 橋を渡って清音地区へ。ここから先は、古墳が多く、古墳以外にも五重の塔のある国分寺など見どころがたくさんある。古代の吉備は、出雲や大和と並ぶ強国だった。その中心がこの地域である。初めてだったら見たい場所が多すぎて、あまり進めないところだ。幸い前回ママチャリで来た時の記録をネット上にあげており、先ほどの休憩で行ったことのある場所をチェックした。必須の場所は全部訪れているようなので、安心してどんどん進むことにする。
 山手地区に古墳を中心とする周辺見どころの案内版があった。行ったことのないところでは、角力取山古墳(すもうとりやまこふん)がおもしろそうで、寄り道をする。古墳の上からは、総社市中心部や作山古墳や国分寺など一帯が見渡せ、良い景色だった。写真奥の松は樹齢400年の大松。
17/03/02 11:17:08
 昼食の後、国分寺やたくさんの古墳を横目にひたすら先に進む。
17/03/02 12:38:08
 吉備津駅の手前辺りが、板倉宿である。古い建物は少ないが、ぽつぽつと残ってはいる。
17/03/02 14:36:40
 黄金一里塚を過ぎて国道180号に合流するともう街中歩きと変わらなくなり、後はひたすら進む。笹が瀬川を越えた辺りだけは少し国道から離れている。国道は川沿いなので平地だろうとタカをくくっていたが、ここが結構な坂だった。歩行距離が30キロを超え、疲れてきた時に予想外の坂道はきつい。ふと地名を見たら矢坂・・・、坂道があることを予想しておくべきだった。この後2度国道180号と交差し、最後はアーケードの奉還町商店街に入って行く。
17/03/02 16:52:08
 アーケードの出口(岡山駅からいえば入口)が、岡山城下町の西出口だった惣門のあった場所である。駅は右側に見えており、山陽道はそのまま直進して城下町を進んで行くが、本日はここにて終了。私は左折して知人宅をそのまま目指す。
本日の距離 33km
山陽道の合計距離 358km