徒歩旅

Day4 浜田市西の谷-三隅宿-浜田宿 32㎞

**地図**
 前回の歩きで足を痛めてしまい、半年以上の間が空いた。まだ足は心配だが、本当に寒くなる前に再開することにする。
 自宅から歩いて、国道9号線上の前回終了ポイントまで戻る。6時7分、まだ真っ暗な中でのスタートだ。10分ほど東に進むと左側に登る分岐がある。これが旧山陰道なので、左に進む。登りはすぐに終わってほぼ下るだけの楽な道だ。そのうち国道9号から岡見駅方面に分岐する道に合流する。
 すぐその先に川が見えてきた。川の北側の道が旧街道とするものと川沿いではなく北に大きく迂回するのが旧道とする2種類の資料があったが、川沿いの平地はないに等しく、本来の旧道は旧岡見村の中心部を迂回していたものと思われた。しかし、確証はなく、近い道で良いかなと川沿いの小道を進んだ。歩きやすい道だがマムシに注意の看板があった。
18/11/10 06:27:54
 中国電力の社宅辺りからの道は通行不能ということで、見つけたいくつかの記録では皆さん国道9号の日の峠を迂回している。しかし、地形図や航空写真を精査した結果、ここは進めるだろうと判断していた。今回からスマホの新しくなりGPSがまともに使えそうなこともあり、ここは廃道にトライする。道の真ん中に木が生えていたりするものの、分かりやすい道で、序盤は支障なく前進できた。
18/11/10 06:53:50
 徐々に草で道が埋まり、棘のある植物なども増え進みにくくなるも、平らな道幅が旧道を示してくれており、躊躇なく進めた。
18/11/10 07:12:40
 ふとGPSをチェックすると少しずれており、道を間違えたかと引き返した。道とGPSが一致するところまで戻り、崖をよじ登って新たな道を探すがなく、結局元の道に戻る。そうこうしているうちに道は下りとなり、再びGPSと地図上の道が一致した。下りは急坂で、道幅も狭い。一か所崩れているところがあり、迂回に苦労する。無事に迂回すると、逆側からこの地点まで来ている人がいたようで、やっと道らしくなった。最後の車道に出る部分は車道工事のため崖切り崩しで道が消えていたが、下る分には問題なし。逆方向なら目印もなく、入り口に苦労しそうだ。
 工事中の山陰自動車道を越えて、国道9号線に戻る。この辺りは旧道がところどころ残っており、国道を進むことが少ないのがありがたい。
 家を出て約2時間、自宅から一番近いコンビニまで来たので、トイレ休憩。歩きを再開したところ、痛めていた足の甲や股関節が痛み出した。こんなに早い時間から痛みが出て、今日予定通り進むのが難しくなってしまった。
 三隅川を越えると三隅宿となる。残念ながら宿場の雰囲気は残っておらず、活気はない。我が家から一番近いスーパーはここにあるが、一度しか使ったことがない。高速バスに乗るのも我が家からなら三隅になる。
18/11/10 08:00:14
 宿を抜けてからの集落の方が古い建物が多い。漆喰も塗らずに残っている珍しい蔵も見受けられた。
18/11/10 08:17:34
 三隅インターチェンジの入口を過ぎると右折し、広域農道に入る。新しく広い道で旧街道の趣はあまりない。写真の左下に見える道は旧山陰道だが、すぐに行き止まりとなり、その先の谷入口にはイノシシ除けの柵が見える。ここは進むのが難しそうなので断念。このまままっすぐ進むか次の十字路を左に曲がるかせねばならない。少しでもオリジナルに近い方が良いと十字路で左へ。
18/11/10 08:59:14
 柿の産地で収穫をしていた。今年の柿は早くて我が家のはもうほとんどないのだが・・・。
18/11/10 09:15:08
 寄居のドライブインで自動販売機のそばを食べる。前後に店がないので仕方なくではあったが、まずくてがっかり。それでも次々と人が来てうどんやそばを買っていくのはどうして?
 ドラブインを過ぎてすぐの小道を左折。再び山陰道は山の中を進む。
18/11/10 10:11:34
 周布の手前で国道9号線に出て、すぐまた今度は北側に入る。旧道らしい森の小道から新しい住宅地に出たところに、参勤交代殿様道跡と書かれた新しい石碑があり、ここが山陰道であることを示している。これが今日の行程の中で唯一山陰道であることを示すものだった。隣の益田市内では何か所も山陰道であることの説明があったのに、浜田市は旧街道に基本無関心なようで残念である。
18/11/10 10:57:24
 海岸沿いは平地が少なく、街道は基本山の中となる。道標もないので歩くスピードはどうしても遅くなってしまう。
18/11/10 11:00:26
 周布古墳。石見地方には古墳が多く点在しているが、案内板があるだけの場所がほとんどで、どれが古墳なのかも分かりにくい。
18/11/10 11:24:40
 周布川を越えた辺りから平地が増え、浜田の街に近づいた気がする。
18/11/10 11:33:34
 スーパーで寿司を買って空き地で2回目の昼食。足の痛みがひどくなっており、早めに止めないとまた足を痛めそうな感じになってきたので、今日は浜田で歩くのを止めることにした。そうなるとゆっくり休みながら進めるので気が楽だ。
 原井インターチェンジ近くで、インターチェンジに入る新しい道で旧街道が消えている場所がある。道ができた時は切り開いた道路から旧道に階段を付けていたようで、今も地図上に見えるが、航空写真などを見るとその先が民家に庭になっている。ここをトライして行けなかったという記録を読んでいたので、進まないつもりだったが、今日の歩く距離を短くしたので行ってみることにした。階段入口には抜けられないとの看板はなく、下から見上げると途中から草で覆われている。ままよと登るが、草は棘だらけで、かなり苦労した。そして上側は壁に囲まれた民家で抜け道なし。すごすごと引き返した。
 浜田第2中学校と雲雀丘小学校の敷地沿いにも旧街道があり、ここは何とか進むことができた。しかし、小学校の方は敷地内となっており、逆側からなら入れない雰囲気だった。
 その先も旧道の痕跡は進むのが難しい場所が続いた。写真の場所もどう見ても民家の中庭だが、先に踏み切りが見えたので進ませてもらう。
18/11/10 14:07:16
 浜田は城下町であるが、城跡がある地区には入らず、旧街道は城下町の南の隅をかすめるように進み、浜田駅の前を通る。予定よりも短くなってしまったが、本日は浜田駅で終了とした。
本日の距離 32km
山陰道の合計距離 141km