徒歩旅

奥州街道の計画

 広義に奥州街道といえば、東京の日本橋から青森は津軽半島の三厩を指すが、江戸時代の五街道としての奥州街道は、幕府の管理していた福島県の白河までを指す。また日本橋から宇都宮までは日光街道と同じなので、先日日光街道を歩いた私は、宇都宮から白河までの80数キロを歩けば五街道のうち三街道を歩いたことになる。青春18切符を余らせているのにはこのくらいの距離が丁度かなと思い、奥州街道を歩くことにした。
 18切符で日帰りとなると往復にも時間がかかるので、一日40キロ以上は厳しく、当初は3日行程で計画を建てた。初日に宇都宮から喜連川まで26キロ、2日目鍋掛まで31キロ、最終日に白河まで30キロである。この道中はJR線から基本離れているので、駅までの往復はバスに頼らねばならない。ところが鍋掛へのバスが予想外に少なく、朝少しでも電車が乱れたらアウトである。2日行程だと初日に大田原まで44キロ、2日目に白河まで43キロ。大田原は栃木県北部の中心なので、バスの本数はずっと多い。2日目が始発で行っても帰りは終電が時間的に厳しいのがネックであるが、もし間に合わなくなって途中で泊まることになっても、3日行程と同じこと。悩んだ末、2日行程にトライすることに決めた。