徒歩旅

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雑記:2016年03月04日(Fri)

山陽道

 小学生の頃から地図を眺めるのが好きで、一時は小遣いの大半を地図購入にあてていたほどの私だったが、山陽道のすぐそばに住んでいるという認識が当時はなかった。中学生の時に江戸時代に書かれた山陽道の古地図を詳しく解説した本を購入。そしてその地図を眺めている時に小学校への通学路が旧山陽道だったことを知り、びっくりした。なぜびっくりしたかというと、その区間だけ道が南北に続いていたから。平坦な地形の場所であり、障害物のある町でもないのに、なぜ? そこから興味が沸き、この江戸期の古地図と現代の道を照らし合わせながら、山陽道を全線追っていった。この体験が、私の徒歩旅の原点だ。それゆえ、もともと歩いてみたい道は山陽道だったのだ。
 江戸から延びる五街道のうち四街道まで歩き終え、残る甲州街道もという気持ちもある。しかし、五街道を目指していた訳ではなく、関東に住んでいて徒歩旅がしたくて歩いていたら四街道となったのだ。昨年、島根県に引っ越し、甲州街道は遠くなってしまった。今は無理して遠征するほどの魅力を感じない。家が旧山陰道のすぐそばなので、山陰道には魅力を感じるが、先に気になる山陽道を歩くことにする。
 昔地図で追った方向が京から下関だったので、気分的には京から歩きたい。ただ、住んでいるのが西端に近く、下関からなら日帰りスタートが可能である。つまり、思い立ったらすぐに始められるのだ。一方、まず京都まで行ってとなると、日帰りはおろか、1泊2日でも難しく、中々スタートが切れない。迷っているうちに歩きやすい春になったが、京都まで行く時間はしばらく取れそうにない。これで下関から歩くことに決定である。
 山口県内は日帰りの繰り返しで歩けるはず。広島、岡山は泊まらねばならないので、なるべく一気に歩きたい。近畿に入れば今度は子供のころ住んでいた実家がまだあるので、そこを拠点に日帰りを繰り返す予定である。1年くらいで歩けるかな。